どうも、たまごです。
うつ病を発症してから9か月が経ちました。
以前は、周りにうつ病の人がいても、大変だな、と思うだけでした。
しかし、実際に自分がうつ病になると、できないことが多くありました。そして、周りから辛さが理解されないのもまた、さらに辛いことが多くありました。
そこで、今回は、うつ病になって出来なくなったこと、辛かったことを2つずつまとめてみました。
身近な人がうつ病になっている人にも見てほしい内容です。うつ病患者に対してどういうことをしてほしいのかもまとめています。
うつ病になるとできないこと その1:仕事ができなくなる
身近にうつ病の人がいれば、うつ病になった人が休職するという状況を見たことはあるのではないでしょうか?
軽度、重度、などうつ病の状態にもよりますが、ほとんどの人は心を休めるために休職します。
うつ病になった人の気持ち
うつ病になっている本人は、働きたいという感情もあるのですが、体が追い付いてくれないのです。
そして、ほとんどの職場の人は、うつ病患者に対して「心が弱すぎる」、「まだ頑張れるでしょ?」というような気持ちがあります。
面と向かって言う人はほとんどいませんが、他の同僚から情報として入ってきたり、雰囲気から察してしまいます。
そのことが分かると、さらに気分が落ちて心が疲れてしまいます。経験したことない人には理解してもらえないのがとても辛いです。
しかし、私が一番辛かったのは、同じ会社内でうつ病を経験した人から「病気になったのはあなたのせい」という言葉を言われたことです。
同じ店舗内でうつ病を発症した人が何人もいたのに、店舗の環境を疑うのではなく、私のせいと決めつけられたのが一番悲しかったです。
うつ病になるとできないこと その2:趣味を楽しめない
私の病気になる前の趣味とストレス発散法は、ドライブでした。
1時間以上歌いながら運転をしてドライブを楽しむのがとても好きでした。
元々、通勤には車での移動でしたが、嫌なことがあった時にはドライブをしてから家に帰り、休日もドライブを楽しんでいました。
しかし、病気になってからはあんなに好きだったドライブが楽しめなくなりました。
病気を発症した最初のころは、30分ほど運転すると疲れてしまい、ドライブを十分に楽しめない状態でした。
そして、病気発症から1か月もしないうちに、すぐ疲れてしまうので、ほとんど運転ができない状態になっていました。
買い物や病院へ行くのが精一杯になっていたのです。大好きだった趣味とストレス発散ができなくなるのがとても辛かったです。
うつ病になると辛いこと その1:涙が止まらない
一番うつ病になって辛かったのは、心が苦しくなって涙が止まらなかったことです。
そして、なんで涙が出るのか自分でも分からず、説明できないことが嫌でした。
普通涙は、悔しいことや悲しいことがあってでてきますよね。
でも、心が苦しくなる原因も理由も自分ですら分からないのです。
人間はストレスが限界を超えると、涙を流して自分の身を守るそうです。
それを知る前と知った後では、なぜ涙が出るか理解をできるようになったので少し楽になりました。
うつ病になると辛いこと その2:何をしても楽しくない
私はテレビっ子だったので、テレビを見るのがすごく好きでした。 特に、アメトークの運動神経悪い芸人が大好きで、録画をしてリアルタイムで見るほど毎回楽しみでした。
しかし、うつ病になってからはテレビを見ることすら嫌になってしまい、好きなテレビ番組ならと思ってみても全く面白いと思えず、笑えませんでした。
その時に、喜怒哀楽の「喜」と「楽」の感情がなくなっていることに気が付きました。
うつ病になる前から彼氏と同棲をしていたのですが、うつ病になってしばらくしてから「言わなかったけど、笑えなくなってたのは分かってた」と言われました。
周りの人は様子がおかしくなったことは分かったけど、どうしてあげればいいのかわからないのです。
それでも彼氏は、調子が少しいい時にお出かけに連れて行ってくれたり、犬が大好きだからとペットショップに連れて行ってくれたりしました。少しは気分が晴れるので、とてもありがたかったです。
そんなある時、「前に面白いって言ってたこの動画を見てみない?」と私が以前に腹を抱える程笑っていた「キヨ」というユーチューバーの動画を見せてくれました。
ちょっと懐かしいな、と思いつつ見ていると、少し笑えたのです。自分でもびっくりしましたが、彼氏がそれ以上にびっくりして喜んでいました。
久々に笑えた時の動画がこちら
今となればだいぶ心の調子も良くなってきたので、以前のように笑えるようになってきましたが、ちょっとしか笑えなかったのは恐ろしいと自分で思います。
うつ病患者が身近にいる人にやってほしいこと、やってほしくないこと
身近にうつ病患者がいる人は、どうしていいか分からないひとがほとんどです。良かれと思ってやっているものが、うつ病の人からすれば、嫌なこともあります。
私なりにやってほしかったこと、嫌だったことをまとめました。
うつ病患者がやってほしいこと
- 話を聞いてほしい
- やりたいことをやらせてほしい
- 行きたい場所に連れて行ってほしい
- うつ病になった原因から引き離してほしい
心を病んでしまううつ病は、自分で解決しようとしたり、何でも自分で抱えてしまう人がなりやすい病気です。
話したくない場面もありますが、涙が止まらなかったり、いつもよりも様子がおかしい時には話を聞いてあげてください。
そして、なにかやりたい、どこかに行きたい、と言うことがあれば、危険でない限りやらせてあげてください。
やりたいことをやるだけでも少し楽になれるのです。
そして、1番大事なことは、うつ病の原因から引き離してあげること。
原因が生活している身近にあるなら、その原因を考えないようにしてあげることが大事です。
うつ病患者がやってほしくないこと
- 気持ちが分かったふりをする
- やりたくないことをやらせる
- 行動範囲を狭める
よくやってしまいがちなことが、気持ちを分かったふりをすることです。
うつ病を患ったことのない人から「それ辛いよね」というような共感をされても、そんな気持ち嘘だと見抜かれてしまいます。
そんな嘘に気付けば、「この人に話しても意味がない」と心を閉ざしてより辛い状況になります。もし言葉をかけるなら、「辛かったんだね」という言葉にしてあげてください。
そして、どこかに自殺しに行くかもしれないと心配になり行動範囲を狭めてしまう方もいます。
行動範囲を狭めたことで、より生きている意味を見失い自殺願望が強くなる方が多いです。
お医者様の診断結果やアドバイスを活かした対処法をする方が患者側からするとありがたいです。
感情は薄れても、全く感情がないわけではないので、押し付けるようなことはやめてほしいです。
まとめ
うつ病は、実際になった人が1番苦しんでいます。
今までとは違い、できないこと、辛いことが増えます。自分は無能だと感じることがすごく増えてしまうのです。
好きなこと、やりたいこと、全部が病気に奪われてしまうのが本当につらいです。
うつ病の人からすれば、そばにいてくれる人にやってほしいこと、やってほしくないことがあるので、その気持ちを尊重してくれるとありがたいです。
しかし、患者の気持ちを優先しすぎている、今度は周りの人が疲れてしまいます。自分の気持ちも大切にうつ病の人の傍にいてくれるとありがたいです。
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